『犬好きなら顔ほころぶ』
即効性のある、犬のしつけ方を期待して買うと、少し肩すかし、かもしれません。「YESを教える」、「グッドを作る」など、第1章「犬を知るための5つの法則」に書かれてあることは、大変参考になりますが、実際に自分ちの犬に活用しようとすると、なかなか難しい。自分なりに消化してアレンジすることが必要なように思います。それだけ、それぞれの犬には性格や多様性もあるということなのでしょうけど。
第2章「私はなぜ盲導犬を育成するのか」で描かれる、盲導犬ユーザーや外国の訓練センターのスタッフの方達との会話などは、いろいろと考えさせられるところがあり、むしろ読みものとしての方が興味深いかもしれません。
まぁ、犬好きの人なら、第3章の「バーティ日記」の写真を見るだけで、癒されてしまうことでしょう。新書版としてのコスト・パフォーマンスからすると、十分お買い得です。