『お米万歳!』
修行のような食事療法が万人に効くわけではないこと。
むずかしい手間のかかる方法ではいくら体によくても長続きしない。
財布の中身と相談しながら気負うことなく家庭の食生活を見直していこうという。
講演のような語り口調はわかりやすく、一気に読むことができた。
大切なのは、ちゃんとお米を食べること。
お米というのは、水田というもっとも生産効率のよい大地と水の恵みを存分に受けたところから生まれてくるもの。
畑で栽培される小麦は、収穫したあとは一年土地をやすませないといけないそうだ。
水田ならば、毎年休むことなくおいしいお米を生み続けてくれる。
たとえ、スーパーで買ったものでも、お米ならそれ自体に添加物だって入ってない(農薬の問題はあるにしても)。
お米を食べる量をふやせば、自然と油ものや甘いおやつをとる量も減ってくるとのこと。
この本を読み終えたあと、さっそくお粥を炊きました。
そのくらい、説得力のある「粗食」のすすめです。