『「ほめ方の達人」への基本書 本格派からちょっと変わったほめ方まで』
「ほめる」という行為について多面的に論じています。
副題に「ほめて、おだてて、人を動かす」とありますが、内容はそれほどあざといものではありません。
むしろ、ほめるのは「人前」がよいか、「個別」がよいかとか、「直接」ほめるのがよいのか「間接的」なほうがよいのかといった誰しも戸惑う点についていろいろと論じられています。
上司をほめる(上手なゴマスリ) 自分をほめる お客様をほめる等々ほめる対象もさまざま、ほめ方も声かけだけでなく、メールでのほめ方などいろんなシーンを想定して書かれています。
引用も豊富です。たとえば、ウェブサイトから「国語教育で生徒を知的にする10原則」とか『逆さまのピラミッド』(カール・アルブレヒト)からの「感動半減の法則」に基づいたほめ方の工夫も参考になります。
「ほめる」ということについてコーチング本とはちょっと違った観点で考えてみる、そんなときに有効な本だと思います。