『買って損はない』
話し方研究所会長の福田健氏による本書は、
自分を聞き手に印象付ける話し方をどうするのがよいのか、
どういうトレーニングをつめばよいのかを教えてくれます。
著者自身の体験に基づく事例も多く、非常に読みやすいと思いました。
多くの方が御経験されたことがあると思いますが、小中学校での校長先生のお話は長かったことは覚えていますが、その中身まで覚えている人はいないのではないでしょうか。
それは、結婚披露宴での挨拶や、自己紹介においても同じことがいえるそうです。
結局のところ、人に自分のことを覚えてもらう、自分に興味関心を持ってもらうためにはどうすればいいかということを意識して話をしなければならないということを教えてくれます。
スピーチにおいてどうすべきかということはもちろん、普段の日常会話の中でも絶対に言ってはいけないことも分かります。
話し上手は聞き上手とよく言われますが、本書を読めば具体的にどうするのが聞き上手なのかが分かります。
「たった1分でできると思わせる話し方」(樋口裕一・著)よりも読みやすかったです。
買って損はないといえる一冊だと思います。
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