『ことばのリズムの美しさ』
『三枚のお札』で知られる昔話です。
「とんとんむかし、あったって」ではじまり、
「イチゴぶらーんとさがった、なべのしたカリカリ」という終わり方などは、
『3びきのやぎのがらがらどん』の雰囲気です。
6歳、3歳の子どもたちに読んで聞かせたところ、
どこかの方言のような、言葉のリズムの面白さ、趣きある香りに、
子どもたちが惹きこまれていました。
「このおばば、にんげんではねえな。ここにとまったらおおごとでねえか」
…なんともまあ、読みこなすほどに登場人物の心情が言葉に満ちていて、
登場人物が生き生きと動き出すかのようでした。