『どちらの仕事が楽なのか?』
畑仕事をするおやじさんと家事をするおかみさんが、仕事をとりかえっこする話です。おかみさんの仕事が楽だとおやじさんは思っていました。ところが、いちどきに色々なことをしなくてはいけないのが家の仕事です。
家事をする者なら予想できる結末ですが、おやじさんの奮闘ぶりが虚しく終わるのが痛快でした。寓話的な要素と、おかしみが少々。色はついていませんが、ユーモラスな絵が話にあっています。小学校中学年の子どもが、私に読み聞かせしてくれましたが、「どっちの仕事も大変だと思うよ」というやや大人びた感想でした。我が子は内容よりも絵を楽しんでいました。
内容的には、幼いお子さん向きだと思いました。夜の読みきかせにはやや長めです。漢字にふりがながついているので、年長さんなら一人で読めると思いました。