『行かないで、ねこ』
はっきり言うと私はこの結末にがっかり。
食べ物も薪もないと生きていけないが、本当の幸せはモノではないと、この本は言いたかったはずなのだろうが、おじいさんの態度、気持ちでそれを暗示しておきながら、友達になった黒猫を行かせてしまう。薪やミルクや肉をもらって、おじいさんは凍えず、生きながらえることができるが、一緒に火に当たり、寝床を温めてくれた猫は行ってしまう。生きながらえるモノだけを与え、愛情の対象を奪ってしまうなんて・・・。寂しすぎる。これは私だけが思うことなのだろうか。猫を行かせないで欲しかった。
でも、猫の絵はとても好きです。我家の『黒ねこのおきゃくさま』にそっくりです。オスですが・・・。6年前に迷い込んできて、ずっと私に幸せをくれ続けています。