『人間の欲深さをシビアに』むかしむかしおじいさんとおばあさんが・・子どものない二人は貧しいながらも心やさしく・・そこへ「神様の授かり」として赤ん坊が・・そんな場面からはきっと幸せに暮らしていく昔話が想像されることでしょう。しかし、小川未明さんはシビアに欲の誘惑によって変化する人間模様をこの本に表しています。
娘にだけは幸せにと願う人魚の母の親心と、それが裏切られたときの行動も、激しいけれど本音の親心に感じます。