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漁師とおかみさん―グリム兄弟の童話から

『グリム童話のすぐれた絵本化』
「あるところに貧しい夫婦が住んでいた。ある日のこと、亭主が魚を釣り上げ、頼まれて逃がしてやると、その不思議な魚が願いごとを叶えてくれる。妻が欲を出して、願いがどんどんエスカレートしていき、仕舞いに・・・」この絵本は1969年、スイスのチューリッヒで出版されています。この絵本の編集者は、スイスのベッティーナ・ヒューリマンという女性で、優れた絵本を数多く編集しています。また彼女は名著『子どもの本の世界─三〇〇年の歴史』の著者としても知られています。この編集者が画家カトリーン・ブラントに出会い、その画才に驚嘆し、絵本作家として育てたそうです。ブラントは生涯に四冊しか絵本を描きませんでした。ヒューリマンは、この画家が、当時、有名なお城に住み、神秘につつまれた女性であったと記しています。
 この絵本の文章はグリム兄弟の古い版に基づいています。彼らは1812年に最初のグリム童話を出版しますが、1857年までに7度も書き直しています。最後の版は洗練されすぎて、昔話本来の素朴さが失われています。その点、幸いなことに、この絵本は素朴な文体が残されています。翻訳に際しては原文の感じを伝えるために、子どもたちに繰り返し読んで反応を確かめ、何度も直し、リズム感やユーモアを醸し出すよう工夫しました。ブラントの挿し絵の特徴は構図と余白の使い方の巧さにあります。昔話絵本ですから、彼女は不必要なものは一切描かないという徹底した態度を貫いています。
 なお、ブラントの他の一冊は『こびととくつや』で、1967年にドイツ児童文学賞を受賞しています。『こびととくつや』は〈慎ましく生きる〉ことの大切さを教え、『漁師とおかみさん』は反対に〈欲深く生きる〉ことを戒めたもので、二冊は表と裏になっています。(翻訳者)

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