『CDの曲がきれい 癒し系かと思えばそうでない不思議さ』
名古屋三越百貨店に世界の絵本作家展を見て
帰りに買った絵本
2003年7月発行の新刊でCDつき。
ツヴェルガーの絵はタッチは軽いけれど
どこかに影があって、不気味なところもあるが、
それがかえってしぶい雰囲気をかもし出している。
大人のための絵本だ。
チャイコフスキーの「白鳥の湖」は
悲劇だけれどこの絵本ではハッピーエンドになっている。
それでもめでたしめでたしの明るい雰囲気ではない。
静かで落ち着いた絵と翻訳がそうさせている。
訳は、きれいでなつかしい日本語の香りがする。
CDの曲はオーケストラで聞く「白鳥の湖」のような山場がないので、
緊迫感がないかわりに癒される感じだ。
オーボエとハープのための編曲。
1ページの語りが終わるたびに、曲が挿入され、
挿絵のテーマにあった楽譜が描かれていて
きれいな仕上がりになっている。
いい買い物をした。
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