『ガイコツだけに「死のモンダイ」がダイレクトに問われている』
著者の『ドコカの国にようこそ!』を偶然手に取り
それがかなりの名/迷作であったため本作も手に取った。
代表作とも云える『ドコカの国にようこそ!』や『クロイヌ家具店』を
色に喩えるならば間違いなく「黒」であるが、
本書は『白いレクイエム』と近く、(骨だけに)全編が「白い」印象。
物語に流れる「死の影」と「もうひとつの世界」というテーマは定番だが
ガイコツだけに「死のモンダイ」がダイレクトに問われている。
また痛烈な文明批評も健在。