『どちらかというと周囲の人向け』
大きなイラストでわかりやすく説明がされており、とっつきやすいのは確かですが…
どちらかといえばパーソナリティー障害ではないかと悩んでいる当事者が読むというより家族や身近にそういった方がいらっしゃる方向けの内容です。私は最近自分がパーソナリティー障害ではないかと思いこの本を読んでみたのですが、例えば使用する薬等についても最低限の情報しか載っておらず、むしろこの障害を克服する上で重大な役割を担うところの大きいはずのカウンセリングで具体的にどのように段階を踏み問題の深層に向き合ってゆくのか等、回復に至るまでの過程が一切書かれていません。むしろパーソナリティー障害を克服された方のケースや体験談を読んだ方がよほど参考になったかも…!
「とりあえず」的な入門編中の入門編といった感じで、残念ながらあまり得るところはありませんでした。