『相変わらず煽りますねー』
本書の著者である岡田晴恵氏はユーミンのアルバムよろしく年末にかけて必ず上梓する。
筆者はいろんなジャンルの著者(作)をレビューにより筆誅をくわえているが、服飾評論家の故・落合正勝氏がすすめる50万円以上もするようなスーツと本書のインフルエンザ対策と似たような印象を受けた。
どちらも完全(完璧)ではあるが、とりたてて必要性を感じない。
「煽るだけ煽って業界に貢献してください」としか言えない。
先日、ある大病院の内科の待ち合いに4時間ほどいたが、インフルエンザの予防注射の客(患者ではなさそうなのでそうとしか言いようがない)がひっきりなしに来ていた。約15分にひとりくらいのペースでだ。
業界が潤って不況に一役でも買えばいいようなものだが、そのうちの何割かはムダに税金が使われている。
本書がその底支えをしているかと思うと滑稽ですらあった。