『臨床動作法の基礎的な考え方』
主に教育の現場で取り入れられている臨床動作法についての基礎的な考え方をその創始者が述べた書である。
催眠療法により脳性マヒ者の手が上がったことから始まり、様々な紆余曲折を経て心理療法である臨床動作法を整備していった過程も読み取れる。
「臨床動作法ってのはこんな考えでやっています」ということを紹介するための書で、具体的な技法についてはあまり述べられていません。
臨床動作法を初めて、「どんな理屈や考えのもとでやっているのだろう?」と思った人あたりが最もこの書の読者として最適の層でしょう。
これから臨床動作法に取り組んでみようという人にも向いていると思います。