『やめようと思う人にのみ価値のある本』
信仰宗教にすぐに洗脳されてしまうくらい単純な人でない限り、この本を読んでもたばこを止めようと思わないだろう。でも、喫煙がくだらない習慣だと知っている人にとっては、止める気持ちを少しだけ後押ししてくれると思う。
病気(喫煙癖)を直すのは薬(この本)ではなくて、自分の体の自然な治癒能力(知性)が治癒(卒煙)させるのと同じ。
病人がこうして体が直っていくんだよなと思いながら読む簡単なパンフレットのようなものと考えてください。
理論や文章にセンスや才能を感じる本ではないけれど、養老先生の喫煙擁護の屁理屈に比べれば、ずいぶん世の中の役に立っている本だと思います。