『これを読んで、体から発せられているメッセージを聞いてください』
非常に中身の詰まった本である。
「気」の存在について語るとともに、体の各パーツと骨(頚椎・腰椎など)との関係を素人にもわかりやすく説明してくれる。
そして、この本全体に流れているのは、体に起こる変化(歪み・病気・老化)を悪いものとして捉えるのではなく、むしろこれらに対する理解を深め、生かしていこうではないかというメッセージである。
野口整体と考え方が似ているように思うし、本書を読んでも著者自身がシンパシーを感じていることがうかがえる。
野口整体の本も面白いし、片山先生もその存在を前提として持論を構築されたと思うが、我々読者にとっては、古い時代を生きた野口先生の著作よりも現代を生きる片山先生の著作の方が実用的であるし、共感しやすいように思う。
いろいろと講釈を垂れましたが、本書を読んで体から発せられているメッセージを感じて下さい。書かれているように体を動かしてみて下さい。非常に気持ちのよくなる本です。