『現代人必読!』
自分自身の人生に大きく影響を与えた一冊です。
食品や化学物質、薬品等の危険性を指摘して終わる本が多い中、どうすればそれらから身を守れるか、さらにどうすれば高い健康状態(スーパーヘルス)を保つ事ができるかということをこれほど具体的に解りやすく書いてある本は無かったのでは無いでしょうか。
刊行されてから約10年が経っているようですが、はっきり言って、未だに日本の医学、栄養学はこの本の内容に追いついていません。追いついていないどころか、これに書かれている通り、犯罪の凶悪化や生活習慣病の増加などますます悪化しているように思います。
「We are what we eat(私たちの体は私たちの食べたもので出来ている。)」
本の冒頭に出てくるこの言葉の持つ意味を、現代人は余りにも軽んじていると読むたびに痛感させられます。
皮膚や骨は勿論、内臓、血管、ホルモン、そして脳や神経などすべての器官は食べ物で作られていて、正しい食事無しで症状の改善や能力の向上は考えられないということ。
著者である山田豊文所長の指導を受けた数々の有名スポーツ選手(中日・落合監督、広島・前田選手、元日本ハム新庄さん他)が、食事を変えるだけで大成功を収めているということが、このことを何よりも証明しているのではないでしょうか。
特に、ガンのプロセスと治療法の問題点を挙げ具体的な予防法が書かれている第5章、知っているかどうかで子供の一生(知能向上やアトピー予防等)にかかわってくる内容の第6章、そして対処療法である現代医学に警鐘を鳴らしているあとがきは、現代に生きるすべての人に読んでもらいたい名著だと思います。