『原理は一つ。あとは応用先がたくさん。』
この書籍で薦めている「ブレイクアウト」の方法は下記のようなものです。
1.問題の解決に向けて苦悩・苦闘する
2.過去の考え方を断ち切るためのスイッチを入れる
3.スイッチを入れることにより"ゾーン"に入る
要するに、より高い次元での問題解決を行うためには、さんざん努力したあとでそのことを一切忘れてしまうようなイベントを入れることが大切だそうです。それによって、新たな思考回路が発生し、その思考回路が"ゾーン"と呼ばれる能力の高い領域において問題解決を助けるという仕組。
かつて、運に関する書籍を読んだときに、「さんざん努力した人間に運は宿る」という説をよく目にしました。何かこの書籍の考え方に近いものを感じます。
従来の思考回路を断ち切るイベントが偶発的に現れた人はそれを「とても運がいい」と感じるのでしょう。
この書籍では、それをできるだけ意図的に起こすための工夫をすることを薦めています。自分が煮詰まったときにその思考を断ち切るためのスイッチ。自分も用意しておきたい。