『ま,こんなもんでないの?』
東京都出身(1931年生まれ)。出身大学は不明。「現在は,大学・短大で国文学を教えている」とあるが,勤務先は不明。「編著書は,古典の注釈書,文法書,和歌・俳句の鑑賞本,国語辞典など100冊余に及ぶ」とあるのだけれど(表紙見返し),代表作はおろか一冊も書名がない。オンラインで検索(検索語は「松山彰」「国文」)しても,この本しか出てこない。不思議な経歴の人。初版が何年かは不明。何刷目かも不明。不思議な著作。
1「こうすればあなたも名文家」,2「ビジネスライフに欠かせない文章」,3「実用文に強くなろう」,4「社交文書は友人を作る」,5「すばらしい結婚を演出する」,6「葬祭の文書は社会習慣に従おう」。「はじめに」があって,会社関係が来て,融資や見積もり・注文などの文章モデルが来て,慣習的なはがき交換(年賀状など),冠婚葬祭という配置。ま,こんなもんでないの?
438という文例の豊富さで選択。じつは今回,「19 退職しようとするとき」(177頁)の例文を参照したので,書評もしてます。こんどは,「10 就職を知人に知らせるとき」(116頁)を応用して,転職を知人にお知らせするときに文面を参照することになるんでしょうね。
類書との比較は,これが初めての文章書き方本なので不能。
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